海外拠点だより

2022年01月27日

第16号記事【LAだより】を掲載します。

上原サポーター(高知県食品海外ビジネスサポーター 米国西海岸担当 上原孝詔氏)

 

「カリフォルニアからはじめまして」

 

 高知県の皆様、はじめまして。このたび、高知県食品海外ビジネスサポーターに就任した上原と申します。現在、アメリカ合衆国のロサンゼルス市を拠点に、個人経営の会社で食品ビジネスに携わっています。

 

 私が米国に初めて渡航したのは、プラザ合意後の1988年。日本円が強くなり始めた頃にカリフォルニア州に留学で参りました。当時の私達にとって、米国は憧れ以上の存在だったのかもしれません。学業終了後も、日本食レストランで働きながらしばらく米国に滞在した後、一度、日本に戻って就職し、東京や米国の機械メーカーで、世界の国々との貿易業務を経験しました。

 

 その後、縁あって米国三菱商事(株)ロサンゼルス支店に採用され、2年前まで15年間、食品関連ビジネスの担当をしておりました。米国から日本への食品・ペットフード・飲料原料の輸出が主業務でしたが、その他にも、米国国内にて、主にインスタントラーメンのメーカー向けに、小麦粉・パーム油の販売も担当しておりました。また、日本のお客様の米国訪問時のアテンド業務、日本の食品メーカーの米国進出時のサポートにも関わり、永谷園様や三和酒類(いいちこ)様、ココ壱番屋様の米国進出のお手伝いもさせていただきました。その過程で米国にある日系食品商社の皆様と協業する機会が多々あり、食品業界で多くの人的ネットワークも得ることができました。

 

 米国の人口は3億5千万人を超え、先進国では唯一人口が伸び続けている国となります。食は文化と言われる中、米国は歴史が浅いことから、独自の食文化としては、西部開拓時代の名残であるステーキやハンバーガー等が有名かもしれません。一方、ここは移民の国である事から、元来、いろいろな国の食を受け入れており、様々な国の食が、カリフォルニアロール(アメリカで親しまれている巻き寿司)に代表されるように、アメリカ独自の食文化として進化を遂げ続けております。

 

 日本の食文化の歴史は世界的にも長く、この歴史が土台となっているが故、洗練された食があります。他方、アメリカは文化の壁が無い分、美味しければどのような食材も受け入れてくれる素地があり、非常に有望な市場となります。

 

 小生は東京生まれで、高知とは全くゆかりがなかったのですが、食品海外ビジネスサポーターとして高知県のサポートをさせていただく機会をいただきましたので、今後、日本の食文化をアメリカに伝えていきながら、高知県企業の皆様のアメリカマーケットへの挑戦を支えていく所存です。皆様と一緒に、高知県産品の輸出拡大にチャレンジしてまいりますので、よろしくお願いします。

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