海外拠点だより

2021年04月09日

第11号記事【台湾だより】を掲載します。

台湾TSUTAYA 高知県イベント 開催レポート

高知県台湾オフィス 歐元韻

 

■はじめに
 高知県の皆さんダーゲーホー(こんにちはの台湾語です)!高知県台湾オフィスの歐です。高知県台湾オフィスの2020年度最後の総仕上げは、台湾でもライフスタイル提案の場として有名な台湾蔦屋書店(TSUTAYA BOOK STORE)にて行われました高知県物産展と土佐酒セミナーの開催です。
 今回のイベントは高知県観光コンベンション協会と地産地消・外商課が台湾蔦屋書店と連携し、協力して開催された観光物産フェアです。台湾蔦屋書店南港店内には高知県産商品の物販コーナーが2か月間設けられ、土佐酒や四万十ヒノキのまな板、馬路村のモナッカバッグ、ほにやの各種小物、土佐和紙で作られた可愛らしい張り子等が展示販売されました。

 

■TOSA SAKE なかまセミナー
 3月13,14日には、高知県の観光及び土佐酒に関するセミナーを開催し、多くの方々にご来場いただきました。
 セミナーの目的は、高知の「土佐酒」が掲げるモットー「なかま」を台湾でも再現し、高知県独特のおもてなし文化「おきゃく」や伝統的お座敷遊びも交えながら、高知文化の一端を台湾の人達に少しでも理解して頂くことでした。
 セミナーは、司会者による高知県の概略説明から始まり、参加者への土佐酒紹介、説明、試飲と三段階のステップを経ながら進行いたしました。講師は実際に高知を訪れ、「おきゃく」文化を体験した方にお願いしました。会場自体はかなり限られたスペースでしたが、展示用皿鉢料理、簡易座敷等も演出用として設け、「べく杯」や「菊の花」を真似た模擬お座敷遊びも参加者の皆様に体験していただきました。

 本場、高知の「おきゃく」には遥かに及ばない内容でしたが、当日は土佐酒、おきゃく、宴席遊びと進んでいくうちに、お互い見ず知らずの人達が試飲用カップ片手に、隣り合わせで多少興奮気味に盛り上がる様は、さながら「台湾版ミニおきゃく」そのものでした。

 講師の先生による巧みなトークも素晴らしく、特に大切なポイントとして、「土佐酒は台湾の各種海鮮料理にも非常に相性が良い」という点を強調されていたことが印象に残りました。素材そのものの旨味を活かす為、醤油ベースの甘辛風味付けの多い台湾料理では、辛口の土佐酒との相性が良いのも頷けるような気がしました。

 

■最後に
 日本酒の海外輸出量は10年前と比べれば約2倍、金額ベースですと約3倍の伸びを示しているとの数字が出ています。昨年以来、主に香港・台湾・中国が海外での日本酒消費量を牽引しております。過去最大の輸出国だった米国では、この度のコロナ禍が影響し日本からの輸出量はダウンしております。
 そうしたなか、将来的にはアジア圏が大きな日本酒市場になることは間違いないとの見方を示す専門家の方々もいらっしゃいます。今回のセミナーでは、講師の先生が「日本酒は台湾の人達にとってその違いを判断しにくいお酒でもある」と説明されました。だからこそ飲み比べてみる機会が必要であり、その中で自身の好みをみつけてくださいと台湾の参加者にメッセージを送っておられました。
 この度のコロナ禍の影響で、台湾の人達も未だ日本に行けない状況にもかかわらず、高知県並びに土佐酒に興味がある方々に多数お集まりいただき、現地の方達と直に接しながら貴重なひと時を共に過ごせたことは、今後の普及活動に何らかの形で活かされてくるのではと感じております。
 高知県台湾オフィスといたしましては、土佐酒の普及という重要任務がございますので、今後も台湾現地の代理商、関係者達との連絡を密にし、普及活動に努めて参ります。

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